その人は、、、

一ヶ月の夏休みを終え日本からイギリスに戻り、一番最初に携帯メッセージを受け取ったのは、、、同じアパートに住むマリッサからであった。
そのタイミングの良さ、、、かなり意外な感じではあったのだが、、、待っていてくれた人がいるというのは嬉しいもの。。。。


そして、、、その次に受け取った携帯メッセージが、、、


” 来週、引越しちゃうの。 近所だからどこかけ見かけられると思うけど、、、、 引越する前にお茶でもしましょう! ”


え?
引越??? だって、、、マリッサ達、、、引越してきて1年はたってないよ?
それに、、、近所に引っ越す意味がわからない、、、



” 引越??? 家でも買ったの?? ”



” 家を買ったのは彼、、、クレモント、、、、彼はロンドンに部屋を買ったわ。わたしはこのままバースにいるから。”



え?
一緒に住んでいた彼、、、クレモントはロンドンに?? 別れちゃったの??? 


” まだ二人はカップルなんでしょ?? ”


” 話しは長くなるから、会った時に。。。。 ”





久しぶりに会ったマリッサ、、、、

びっくり、、、、







激やせ。。。。。

小柄なのに、ベジタリアンなのに、ついているところにはお肉がついていて、お肌はつやつや、、、、かわいいというよりも、、、、へえ、、、、外人ってやっぱり肉感的だわーーーー と常々、マリッサに対して思っていたのだが、、、久しぶりに会った彼女、、、顔はさらに小さくなり、、、太もものサイズも落ちたような、、、、、げっそり、、、、、痩せていた、、、、


あ、、、、 
精神的にもいろいろあったのね、、、、、彼との問題は、、、世界共通問題だ。。。。


なんでも、、、映画業界で働く彼、、クレモントにとって、、、静かなバースでの生活は物足りなかったらしい。。。。
今まで売れそうな家の物件を買い、おしゃれに改築して買値に上乗せしてマーケットに出す、、、、ことを続けていた彼だったそうで、、、
すべてが安物で囲まれたバースでの賃貸生活に我慢できなかったようだ、、、
ならば、バースで家を買えばよかったのでは?なのだが、、、、ロンドンが恋しくてたまらなかったクレモントはバースに家を買うなど、これっぽっちも考えなかったらしい。
すぐにロンドンに家を買い、夏にはロンドンに引っ越して行ったらしい。。。。

8月14日にイギリスに戻ったわたしに携帯メッセージを送って来たのは、、、、ヘルプを意味していたのかもしれないと思うと、、、、時間を作らなかったことに申し訳ないと思いつつ。。。。

” クレモントはロンドンが恋しかったのだけど、、、、ロンドンでまた暮らそうとも言ってくれたけど、、、、あたしは絶対に嫌だったの。わたしはバースが大好き。ロンドンに戻るなんて考えられなかった。”


なんでも、、、、今のアパート維持のため、フラットメイトまで探したらしいのだが、、、、願っている人にめぐり会えず。
探す事自体、時間の無駄だと一ヶ月で切り上げて、大家サンが住んでいるようなアパートを探したとのこと。
すぐに彼女の願う物件と巡り会い、トントン拍子で引越を決めたらしい。。。


” わたしたち、、、7年一緒に暮らして、、、、いろんなことを一緒に経験してきた、、、、パリからロンドンに移ったのは冒険だったし、、、、今でも電話で話すし、、、すごい大切な人だと思うのだけど、、、、ロンドンでの生活というのは、、、、わたしにとってはもう終わっているのよ。住む場所ってとても大切でしょ、、、、クレモントはロンドンに戻ってとてもハッピー。わたしは30時間のパートタイマーの仕事から40時間のフルタイマーに昇格したの。わたしはバースでハッピーだし、これから住む所も願っていたような環境の住まいなので楽しみにしているのよ。家具はすべてチャリティショップに引き取ってもらい、水曜日は6個の箱とともに引越するわ。”




その人は、、、、かなり痩せてはしまったのだが、、、、、、
いろいろな葛藤を乗り越え、今は自分のすべきこと、大切にしたいことだけを手元に残し、これから始まる人生の新しいステージにわくわくしている感じで、、、、、


キラキラ光っていた。。。。。


自分を大切にするとはこういうことか、、、、、
結婚を決心した時の自分とは大違いだなと思った、、、、、、